糖尿病黄斑浮腫は治りますか?

眼局所への注射薬の治療、レーザー光凝固術、硝子体手術により視力を維持・改善させるための治療が行われます。見え方の自己チェックにより早めの発見を心がけること、発症しても治療を続けて悪化させないことが大切です。
なお、これらは眼に対しての治療であり、糖尿病の治療をきちんと行うことが重要です。

いつまで治療は続きますか?

糖尿病黄斑浮腫が落ち着けば注射薬による治療間隔を延ばしていきます。これは糖尿病黄斑浮腫や糖尿病の状態に依存します。糖尿病黄斑浮腫がよくなっても数ヵ月間隔で糖尿病網膜症の定期検査が必要です。

どのくらいの頻度で通院が必要ですか?

糖尿病黄斑浮腫の場合、1〜2ヵ月毎が目安です。注射薬による治療の場合は時間の経過で効果が薄れるため反復しての治療が必要です。視力に影響が出ている場合はこれより頻度が高くなります。
見え方の自己チェックで異常を感じたときは、すぐに医師の診療を受けましょう。

注射による治療は痛くありませんか?

局所麻酔をしてから治療を行います。大変細い針を使いますが、刺さった感覚が残ることはあります。また消毒薬が注射後にしみることはあります。

監修 杏林大学医学部眼科学 教授 井上 真 先生(2022年5月作成)