• 網膜や視神経に異常が起こってしまった場合、完全に元に戻すことは難しい。
  • 今ある視覚を大切にし、症状を悪化させないためには、適切な治療の継続や生活習慣の改善が重要。

緑内障の場合

緑内障については、日常生活で気をつけるべきことはとくにありませんが、無理をせず、規則正しい生活を心がけます。自覚症状がなくても定期検査をしっかり継続することと、点眼薬による治療がある方は点眼を続けていくことが大切です。

点眼しているイラスト

網膜色素変性症の場合

米国などでは、一部の遺伝子異常に対する遺伝子治療が承認され、日本への導入も今後、期待されますが、今のところ根本的な治療手段が確立していません。進行の程度はさまざまであり、周囲の方々も、現状の視覚障がいを理解して、生活しやすいように適応・準備することが大切になってきます。また、サングラスなどによる遮光やロービジョンへの対策などが必要な場合もあります。

加齢黄斑変性の場合

滲出型加齢黄斑変性の治療法には、眼の中への薬剤注射や特別なレーザーなどがあります。これらの治療によってむくみを抑えることで、視力の維持・改善を目指すことができます。
また、加齢黄斑変性が悪化するリスクとして、喫煙、肥満、高血圧、ブルーライトなどが知られています。禁煙、光による眼内の炎症を和らげるビタミンC・E、亜鉛、ルテインを含む食事(緑黄色野菜など)やサプリメントの摂取、サングラスや帽子による遮光、適度な運動を心がけます。

糖尿病網膜症(糖尿病黄斑浮腫)の場合

糖尿病に起因する病気のため、根本の糖尿病を改善することが第一です。運動・食事・禁煙の3点を意識し、生活習慣を改善しましょう。
そのうえで、眼に対する治療法としては、眼の中への薬剤注射や特別なレーザー、手術などがあります。これらの治療によってむくみを抑えることで、視力の維持・改善を目指すことができます。

運動・食事・禁煙・眼を守るイラスト

治療法によってはご本人が医療費の負担を大きく感じて、治療継続を迷ってしまうことがあるかもしれません。症状を悪化させないためにも、医療制度・福祉制度の活用も考えながらご家族や周囲の方々と相談し、治療を行っていくことが大切です。

監修 名古屋市立大学大学院医学研究科視覚科学 教授 安川 力 先生(2022年5月作成)

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