おうちで過ごすとき
読み書きをする
読み書き環境を整えましょう
デスクライトと書見台
目の病気によって、見え方が暗く感じられることがあります。
デスクライトで明るさをおぎないましょう。
また、書見台で本や雑誌を斜めに置くと、楽な姿勢で読み書きができます。


リーディングガイド(タイポスコープ)を使ってみましょう
読みたい本や雑誌、新聞の上に「タイポスコープ」を置くことで、行の読み飛ばしや、何度も読んでしまうことを防げます。紙面の反射を防ぎ、まぶしさを軽減します。
黒い画用紙などで細長い窓を開けて、手作りできます。

近くを見る時は老眼鏡(近用の眼鏡)をかけましょう。
現在かけている眼鏡が目にあっているか、定期的にチェックしてもらいましょう。
タイポスコープを作ってみましょう!
書きやすいノートやペンを選んでみましょう
罫線が太く、行幅が広いノートがあります。太いサインペンで書くと読みやすいです。
白い紙がまぶしい場合は、黒色の紙のノートに白いペンで書くのがよいでしょう。


読み書きのための補助具を活用しましょう
拡大鏡(ルーペ)
ルーペには、手持ち型、スタンド型、小型の携帯用があります。目的によってタイプや倍率を選びます。
目の病気で見え方が暗く感じられる場合は、LEDライト付き手持ちルーペがオススメです。



拡大読書器
読み書きしたいものをモニターに大きく映し出せる補助具です。
50倍以上拡大することも可能です。
読書以外に食品の賞味期限や薬のチェックなど生活全般に使えます。
※身体障害者手帳があれば日常生活用具として給付されます。(自治体によって相違あり)

メガネ装着型音声読書器
メガネに装着すると、目の前にある印刷物や液晶画面の文字情報を撮影し、音声で読み上げてくれます。本体をタッチするか、読みたい文章を指さして使います。本や新聞、書類だけでなく、パソコンやスマートフォンの画面や、レストランのメニューやポスター、クレジットカード、商品のラベルなど様々なものを読み取れます。また、人の顔の識別や商品のバーコード読み取りなどができる製品もあります。


スマートフォンや電子タブレットの
カメラ機能で拡大
カメラを通して、映った画像を指でズームインして、拡大して見ることができます。
遠方の掲示板や時刻表を見る時にも使えます。
またスマートフォンは、アクセシビリティ機能があり、拡大・白黒反転・音声読み上げなども可能です。

【参考】スマートフォンの操作の流れ(iPhone・iPad)
見やすくして操作する

音声読み上げで操作する

制作者:奈良井章人、上原知子(奈良井眼科)氏間和仁(広島大学大学院教育学科研究科)西山幸代(佐々木眼科)を改変
生活支援アプリ
スマートフォンやタブレットのカメラで撮影したものをテキストや音声で読み上げてくれるアプリが便利です。レストランでメニューを選ぶ時などにも使えます。
「Seeing AI」「Sullivan+(サリバン+)」など
「食品の賞味期限の確認」や「品物の区別」などには、ボランティアやAI(人工知能)にサポートしてもらえるアプリもあります。
「Be My Eyes」「Be My AI」など
また、視覚情報を音声に変換したり、チャットでの質問に応答したりなど、様々なAIによる支援機能もあります。仕事や日常生活で効果的に活用できます。
「Copilot」「Gemini」など

賞味期限の確認
(2024年10月改訂)