加齢に伴い、視力にかかわる大切な部分である「黄斑(おうはん)」に障害が生じて視力低下を引き起こす病気です。

加齢黄斑変性とは

眼の奥には「網膜(もうまく)」という薄い膜があり、ここで視覚の情報を認識しています()。
網膜の中心部にある「黄斑」は、ものの形や色、大きさなどを見分ける特に重要な部分です()。

年齢を重ねると、黄斑に老廃物が溜まり、組織や血管がダメージを受けます。
黄斑はものを見るときに重要な働きをしているため、視野のゆがみや欠けが生じることがあります。これが「加齢黄斑変性」の症状です。
病気が進行すると視力の低下や失明に至ることもあります。
近年では、高齢化に伴い、患者さんの数が増加してきています

  • 橋本左和子ほか: あたらしい眼科 36: 135-139, 2019.
眼の断面図のイラスト

加齢黄斑変性の種類

滲出型(しんしゅつがた)と萎縮型(いしゅくがた)の2種類があり、日本では滲出型が多くみられます。

滲出型

網膜の裏側から、あるいは、中に発生した新生血管から、血液や血液成分などが漏れ出てくるタイプです。
漏れ出た血液や血液成分の影響で黄斑がうまく機能しなくなり、視力が低下してきます。

滲出型加齢黄斑変性のイメージ図

萎縮型

新生血管の発生はみられず、細胞の萎縮により黄斑が機能しなくなり、視力が低下するタイプです。
進行はゆっくりであり、現時点では治療法はありません。
滲出型へ変わってしまう可能性があるため、定期的な検査が大切です。

萎縮型加齢黄斑変性のイメージ図

監修 杏林大学医学部眼科学 教授 岡田 アナベル あやめ 先生(2022年5月作成)

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