加齢にともない身体のさまざまな機能が低下することによって、健康障害に陥りやすい状態がフレイルです。
その中でも眼に関するフレイルである「アイフレイル」の重要性に注目が集まっています。

アイフレイルとは、加齢によって眼の機能が低下すること

アイフレイルとは、年をとって眼が衰えてきたところに、さまざまな外的・内的ストレスが加わることで、視機能(眼で見る能力)が弱くなった状態、またそのリスクが高い状態のことをいいます。

アイフレイルと関連する病気には白内障、緑内障、加齢黄斑変性などがあり、アイフレイルが進行して重度の視機能障害に陥ると、回復は難しくなってしまいます。

イラストイメージ

一方で、アイフレイルを早期に発見できれば、適切な予防・治療が可能となり、進行を遅らせること、症状を緩和させることが期待できます。

眼の変化に早く気づくために…定期的に自己チェック

眼にちょっとした違和感や不調を覚えたら、「年のせい」などと放っておかずに、きちんと対処することが大切です。

アイフレイルの症状の程度は幅広く、なんとなく調子が悪いと感じるのみで、すぐに大きな視機能低下に至らないこともあれば、視機能が大きく低下してしまうこともあります。

眼の異常にいち早く気がつけるように、定期的にアイフレイルの自己チェックを行うことをおすすめします。2つ以上当てはまった方は、一度眼科を受診してみましょう。

アイフレイル自己チェック①

2つ以上当てはまった人はアイフレイルかも?

計測結果
チェックが0の人は・・・

あなたの目は今のところ健康です。変化を感じたら、またチェックしてください。

チェックが1つの人は・・・

目の健康に懸念はありますが、直ちに問題があるわけではありません。

チェックが2つ以上の人は・・・

眼科を受診してみましょう。

監修 筑波大学医学医療系 眼科 教授 大鹿 哲郎 先生(2022年10月作成)