網膜の外側にあるブルッフ膜に、カルシウムが沈着(ちんちゃく)してひび割れが起きます。
網膜色素線条の患者さんの中には、全身に他の病気を持っていることがあります。

網膜色素線条の原因

網膜色素線条では、網膜の外側にあるブルッフ膜が、厚くもろくなり、ひび割れができます。これは、ブルッフ膜の弾性線維(だんせいせんい)にカルシウムが沈着する石灰化のために起きます。

原因の一つとして、遺伝子が関与している場合があるといわれています。

弾性線維・・・主にたんぱく質などでできている、皮膚や血管の弾力性を生み出す組織

全身の病気との関係

弾性線維は、皮膚、眼、血管、消化器といった、全身の組織に含まれています。
網膜色素線条の患者さんの中には、全身に他の病気も持っていることがあります。
眼以外に、皮膚などで気になる所見があれば、医師に相談しましょう。

網膜色素線条と一緒にみられやすい病気

  • 弾性線維性仮性黄色腫(PXE)[だんせいせんいせいかせいおうしょくしゅ]
  • パジェット病
  • エーラス・ダンロス症候群

など

PXE:Pseudoxanthoma Elasticum